スープメングラーメンが生まれるまで


スープメングラーメン がどうやって生まれたか、制作のキッカケから完成までのプロセスをまとめてみました。

※長文になりますので興味ある方のみお読みください。


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制作のキッカケ

私がボードゲームにハマっているからと友人が子供の頃に遊んだ「吉田戦車の友達自慢」というカードゲーム(ジャンル:セットコレクション)を用意してくれていました。(古いゲームなので今は売っていない為、わざわざメルカリで購入しててくれました)

「吉田戦車の友達自慢」とは

「吉田戦車の友達自慢」は頭、目、口と3つに分かれた顔のパーツをくっつけていき、顔のパーツが揃うとボーナスが貰える。また、おでこを追加してドンドン得点を加算できる。というシステムでした。

これもカナリ面白いのですが、個人的にちょっとキツイなぁと感じるポイントが多々あり…(^-^;)

例えば、顔の組み合わせパターンは「揃えるの無理」と思ってしまうレベルの膨大な数で揃えるのが難しいです。
しかも、「潰してゴメンネ」というカードがあり、それを使われると作り途中だった顔を無にされてしまいます…。(ヒドすぎるw)
遊ぶプレイヤー同士の親密度によっては喧嘩が起こるなwと感じました。

しかし、そこでセットコレクションの面白さや可能性を感じ、私もセットコレクションのゲームを作ってみたい!となりました。

コンセプト

題材としてはカクテルとラーメンが頭の中に出てきました。
カクテルは様々なお酒を混ぜて作るので、そこでオリジナルのカクテルを作っていき、有名なカクテルを作れればボーナス!といった具合です。
(例:ウォッカ+グレープフルーツジュース+塩=ソルティドッグ)

ラーメンは私が学生時代に友人とラーメンデータベースで調べてあちこちラーメン屋に行くのがブームでしたし、「ラーメン大好き小泉さん」のアニメを観てからラーメン熱が再熱して毎週食べるようになってました。

どちらで行こうか迷ったのですが、そもそも私はお酒に弱く、詳しくないのでラーメンに決めました。

システム

大まかなシステム

「大まかなシステム」と「感じて欲しい面白さ」を最初に決めました。

  1. 構築:自分の丼に具材を入れる。(自分のラーメンを作る面白さ)
  2. 邪魔:他人の丼にも具材を入れられる。(他人を妨害する面白さ)
  3. 目標:組み合わせでボーナスゲット。(組み合わせを目指す面白さ)

組み合わせボーナス

まず自分の丼にスープや麺、具材を投入し、組み合わせのボーナスを目指すようにしようと思いました。
組み合わせに成功すると+15ポイントです。

ボーナスはテストプレイを重ねて5人で遊んだ場合1人ぐらいは達成できるぐらいのバランス、2~3回遊んだ時に1組は出来るぐらいのバランスで調整しました。

簡単にポンポン組み合わせが出来てしまい、「簡単すぎてツマラナイ」になるのを懸念し、結構運が良かったり入替カードで頑張らないと出来ないようなバランスにしました。
簡単に揃うとボーナス感も無くなっちゃいますからね。

ボーナス組み合わせも当初は全国細かくご当地ラーメンが30種類ぐらいあったのですが、テストプレイ時に「組み合わせが多すぎて何を目指したらいいか分からない」との意見を頂いて9種類に絞り、多すぎず少なすぎずという数にしました。

ラッキー具

組み合わせ以外にもボーナスがあった方が戦略が増しますし、そっちで勝てる可能性も出せたら良いなと思い、各丼にラッキー具を設定する事にしました。
ゲーム終了時にその具材が丼に入ってたらラッキー!というボーナスです。

組み合わせボーナスが+15ポイントなので、ラッキー具の+10ポイントは結構大きいです。3杯ラッキー具を入れる事ができれば+30ポイントにもなります。
このポイントのバランスは「ココを目指すだけでも勝てるチャンスがある!」という形にしました。

組み合わせボーナスのハードルが高い分、ラッキー具ボーナスはハードルを低くしました。

マイナスの具材

せっかくラーメン作るゲームを作るのだから、「現実じゃ有りえないような具材」も用意し、それをマイナスポイントにしようと思いました。

マイナスを他人に押し付ける楽しさもココで用意しようと思いました。
マイナスのカードはスープメングカード全76枚中4枚だけです。

マイナスだらけではネガティブ要素が多くなってしまい面白くなくなるので、「少ないからこそマイナスは皆欲しがらない」という状況が出るようにしました。

マイナスのスープだけ良いネーミングが思い浮かばず「毒スープ」とちょっと雑な感じになっちゃいましたが、これはこれで分かりやすくて良いやと決めましたw

「ただのマイナスなだけのもの」じゃなくしたい。

マイナスはテストプレイで想定通りの押し付け合う「ただの嫌われモノ」になりました。
んん~…それだけの要素じゃモッタイナイ…!
という事で、マイナスを全て揃えることができれば組み合わせボーナスで+60ポイントも貰えるようにしました。
揃えれば一発逆転できるレベルの高得点ボーナスです!

これにより押しつけられても悲観する必要が無く、逆に勝利を目指す為の戦略として考えられるようにしました。

また、組み合わせボーナスポイントが高いので、マイナスの押し付けが誰か一人に集中する事も避けられます。(イジメの回避)

このマイナス揃えたらスゲーボーナス要素は「揃えば天国!揃えられなければ地獄!」ですけどねw

具入れ過ぎ(盛り過ぎ)ペナルティ

丼にはスープと麺を1種類ずつ、具は無制限に入れられますが、「無制限に具を入れまくれば勝てる」というのじゃツマラナイと感じました。
そこで、具を4つ以上入れるとマイナス10ポイントのペナルティを追加しました。

これにより、「あ、あの人具が4つだから、このモヤシを入れてマイナス10ポイントにしちゃえ!」という邪魔要素にもなります。

しかし、入れ過ぎペナルティは「4つ以上でマイナス10ポイント」以外にペナルティは無いので、「もう7つ8つ入れてマイナス10ポイントを帳消しにして更にポイント稼いでやる!」っていう戦略も可能にしています。

食べ物を大切に

食べ物を使って遊ぶゲームなので、「捨て札を出す(食べ物を捨てる)という行為を極力無くしたい」という想いから、「自分の丼に入れられない場合、他人の丼に入れなければならない。他人の丼にも入れられない場合のみ捨て札にできる」というルールを設定しました。

テストプレイ

テストプレイを何度も何度も行い、ルール微調整し続けました。
普段ボードゲームをやらない友人など、色々な友人に遊んでいただき意見をいただきました。

入れ替えカードのバランスを特に微調整しました。
多すぎず、少なすぎないバランスへ。

サイドメニューの削除

実は当初、餃子やチャーシュー丼など、丼に入れないサイドメニューのカードも用意しました。

しかし、「システムが複雑になる」ので削除しました。
シンプルかつ面白いを目指したかったので。

ゲームタイトル

ゲームのタイトルは当初「ラララーメン」に決めていました。
短くてキャッチーですし、覚えやすい。

それで進めていたのですが、「ラララーメン」をYahoo!リアルタイム検索をするとラーメンを食べた際に写真と一緒に「ラララーメン」と呟いている人が大量に…w

これでは発売後にエゴサーチした時に埋もれてしまう…ということで、急遽考え直す事にしました。
友人達にも協力してもらい、タイトル候補は下記のように大量に出ました。

タイトル案

  • 3杯ラーメン
  • スリーラーメン
  • ラーラーラーメン
  • ラッキーラッシュラーメン
  • ラーメンラッシュ
  • スリーラーメン職人
  • ラーメンファイト
  • トライラーメン
  • ラーメン三昧(ざんまい)
  • ラーメンクッキングファイターズ
  • ラーメンチャンピオン
  • ラーーーメン
  • ラーメン作る系
  • ラーメンの丼
  • ラーメンクラッシャー
  • メンラースリー
  • ラーメンパニック
  • RAMEN in the Soupmeng
  • ラーメンコンビネーション
  • ラーメンメーカー
  • レッツラーメン
  • いっちょあがりラーメン
  • ラーメンマイスター
  • ラーメンマエストロ
  • ラーメンラボ
  • ラーメンファクトリー
  • ラーメンクラフトマン
  • スクランブルラーメン
  • スープメングラーメン

見てくださいこの量!
タイトル案出しに協力してくれた友人達に感謝です。

この中で「意味が何となく伝わるか」「キャッチーか」「似た感じのタイトルは無いか」など調べ考え、スープと麺と具を合体させた造語の「スープメングラーメン」に決まりました。
「スープメングラーメン?あぁ、スープと麺と具のラーメンか」となってもらえたらなぁと。

タイトル文字は既存のフォントを一切使用せず自分で一文字ずつイラストレーターで描きました。
バーミアン好きなのでバーミアンっぽい感じで描いてみましたが、意外とバーミアンぽさは消えました。

パッケージデザイン

最初に見るパッケージデザインは「興味を持ってもらえるか」「手に取ってもらえるか」という凄く重要な部分だと思っています。
なので、こちらも時間をかけてメチャクチャ考えました。

デザイン案①

タイトルもまだラララーメンですね。
雑誌の表紙風を意識してデザインしました。
最初の案なので、デザインもショボイので没。

デザイン案②

シンプルで言葉が放射線状にあるので吸い込まれるような感じが出てますが、シンプル過ぎて何のゲームかイマイチ伝わらない。
一般の人向けでなく、デザイナーが好みそうなデザインになってしまったので没。

デザイン案③

丼に具材を沢山入れる!というのがダイレクトに伝わるデザインにしようとしました。
全体的にバランスも変だしスカスカ感があるので没。

デザイン案④ 【決定版】

丼に具材を沢山入れる!というのが更にダイレクトに伝わるデザイン。
どんなゲームか分かってもらえると言うのと、ラーメンを全面に出してゴチャゴチャ感でインパクトある感じに仕上がりました。
具材の配置も似た色が重ならないように、また人の目を引き付けたいので補色になるように(赤の近くに緑)などを考慮して配置しました。

カードデザイン

カードは四隅にポイントとなるものを記載するレイアウトで分かりやすく配置してみました。
後はスープ、麺、具で色分けしました。マイナスの具だけは紫色。

組み合わせボーナスの「何の組み合わせで必要なカードか」が分かるようにカードに記載し、サマリーが無くても組み合わせが分かるようにしました。

組み合わせボーナスの表記も色分けをし、色弱・色盲の方も考慮して♠などのマークも記載しました。

カードサイズは丼の上に重ねていってもテーブルから溢れないように長方形の横長のサイズにしました。
また、カードサイズが小さくなる分、少しでも丈夫にしようと特厚口で作っている為、普通のカードより分厚く丈夫です。

ルールブック・ルール説明動画

今まで自分が遊んできたゲームで一番分かりやすいルールブックを参考にしようとゲームを引っ張り出して片っ端からルールブックを読みあさりました。

そこで私が一番分かりやすいと感じたのはハピエストタウンのルールブックです。

なので、なぜこのルールブックを分かりやすいと自分は感じたのかを解析し、参考にさせて頂きました。

また、ルール説明動画も用意しました。
説明動画に音声も付けたかったのですが、時間に余裕が無く断念しました…。

ルールブックの読みやすさは普段ボドゲのルールブックを一切読まない妻に読んでもらい、「この部分の文章回りくどくない?こう書いたらスッキリしない?」とアドバイスを貰って直しているので、そのお陰でもあります。

量産相談について

量産にあたり、前作GAMBLE ZEBARをお願いした萬印堂様に相談に伺いました。

テストプレイ用カードを持って行き、ルールを説明した所「ラッキー具はオープン情報じゃない (周りに見えない) 方が良いんじゃない?」とアドバイスをいただき、「確かにそっちの方が面白くなる!」と鳥肌が立ちましたw

ラッキー具が描かれた面を伏せて、誰がどのラッキー具か分からない。
自分のラッキー具は分かってるから悟られないように丼に入れる!という要素が足されました。

サマリーとルール説明動画QR付きカードはプリントパックにお願いし、箱の中のカード収納用ジップロックはダイソーで購入しました。

ゲームマーケット限定割り箸プレゼント

ゲームマーケット限定ですが、ネタとして割り箸をプレゼントさせていただきましたw

今回制作したゲームは食べ物のゲームなので割り箸を付けた所、「ふふっw」と笑ってくれる方や、「こういうの好きw」と言ってくれる方がいらっしゃいました。

※ ゲームでは割り箸は使用しません。

ゲームマーケットでゲームに割り箸付けるなんて中々無いと思うので、やって良かったです!

LINEスタンプ

今回ゲームのラインスタンプも作ってみました。
LINEスタンプ自体作成が初めてだったので調べながらでなんとかできました!

32個120円で好評発売中!!
購入はこちら ⇒ https://store.line.me/stickershop/product/4843159

ゲームマーケット前の先行販売

「ゲームマーケットに行きたいけど予定があって行けない」
「東京ビックサイトが遠くて行けない」
「ゲームマーケットより先にゲットしたい」

というような需要ってあるのかな?と思い、GAMBLE ZEBARを委託させていただいているチップ&ダイス様にご相談させていただき、委託で10個限定で先行販売させていただきました。
しかも、ご厚意でチップ&ダイスのハンドタオルも付けて頂きました。
もう 感謝の気持ちでいっぱいです 。

先行販売してみた結果ですが、ゲームマーケット開催前にいくつかご購入いただけました。
また、私に直接「届きました!」とDMをくれる方も居て、すごく嬉しかったです!
やってみて良かったなぁ!と思いました。

まとめ

スープメングラーメンをゲームマーケット2018秋で発売した所、予想を超える売れ行きでビックリしました。
ラーメンという題材で注目いただけたのかなぁと思います。
エゴサーチして遊んで頂けてるのを発見すると嬉しい気持ちで一杯になります。
なので、すぐイイネとリツイートすぐしちゃいますが、お許しください。

今回ゲームマーケット2018秋に出展中にイエローサブマリン様から「委託しませんか?」とお声がけいただきました。
しかし、委託できるほど在庫が無く、11個だけ委託させていただきました。
少なかった為、すぐ売り切れてしまったので増産して再度委託をお願いしました。
現在すでに販売中ですので、興味をお持ちの方など是非ご購入ください。
※在庫等は店舗に直接お問い合わせください。

また、先行販売に引き続きチップ&ダイス様でも販売中です。
こちらはチップ&ダイスのハンドタオルが特典として付いてきますので、こちらもチェック頂けると嬉しいです。

かなりの長文でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。