ズーマンズが生まれるまで
マーマンAsobiチャンネルのマーマンさんと共同制作で作った「ズーマンズ」について、キッカケや想い、制作時の事、デザインの事を書き残そうと思います。
※長文なので興味がある方だけご覧ください。
キッカケ
休日に友人達集めて自宅でボードゲームを遊んでる時にマーマンさんからDMが来ました。
「一緒にボドゲ作りませんか?」のDMを見た1分後に「作りたいです!」と返信していました!
マーマンAsobiチャンネルのメンバーシップの方々と複数人で作る感じかな?と思っていたら私とマーマンさんだけでビックリw
私は惑星バトルNo.1プレイ動画(2万回再生突破!)やキングダムスピリッツプレイ動画で大変お世話になっているので、ここで恩返しができると思い全力を尽くす事を自分の中で決めました。
打ち合わせ
では、どんなゲーム作るか打ち合わせしましょう!となり、マーマンさんと池袋のジョナサンで初打ち合わせ。
お互いにざっくばらんにアイデア出しをしました。
マーマンさんとはゲムマで2回軽く挨拶したぐらいしか話したことが無かったので私は凄く緊張していましたw
アイデア出し
誰でも遊べるようなシンプルなゲームにしたい!
→ラブレターのような手札どちらか1枚を出し、効果を使う感じならボドゲ初心者でも遊びやすいですね!
フランティックのような山札からカードを引き、その効果によって一喜一憂するようにしたい!
→良い事が起こるハッピーカード、嫌な事が起こるトラブルカードの山札から引くとかどうでしょ!
手札に数字を付けて、数字が大きいとハッピーカードを引きやすい。小さいとトラブルカードを引きやすいとか?
→じゃあゲーム終了時にその数字の合計が一番大きい人は負けにしましょう!
のような感じで、今思うと不思議なぐらいメインシステムがサクサク決まっていきました。
お互いにアイデアがポンポン出て「それ良いですね!」をお互いに言ってましたw(めちゃ楽しかったw)
テーマに関しては、初心者でも遊びやすいという事も考えて、動物園でカワイイ感じにしようと決まり、盛り上がる要素として最後に勝手にオモシロ動物園名が決まるみたいにしましょう!と決まっていきました。
打ち合わせ初日でメインシステムとテーマが決まるって凄いなぁと感じました!
コンセプト
コンセプトをまとめると下記になります。
- かんたんルール&カワイイテーマで初心者でも楽しめる!
- カードの効果で一喜一憂するけどちゃんと考えなきゃ勝てない!
- 勝敗限らず楽しめるSNSにUPしたくなるオマケ要素の動物園名!
ゲーム制作
打ち合わせ後はスプレッドシートを共有し、そこに各自思いついたカード名と効果をドンドン書いていきました。
その出た案でモックを作り、毎週打ち合わせの時にテストプレイしながらどのカードの効果を採用するか決めるのと同時にバランス調整もしていきました。
カードの効果が一通り決まり、3~4人でのプレイで問題ないね!となった後に、2人用のルール開発&繰り返し遊ぶ際の追加ルールなどを決めていきました。
テストプレイはマーマンAsobiチャンネルのメンバーシップの方々に集まっていただき、手伝っていただきました。
色々とご意見いただき、めちゃくちゃ助かりました…!
ゲームタイトル
ゲームタイトル案はAIも使い、56案出しました。
その中でマーマンさんは「ズーマネジメント」が良いと言っていたのですが、ちょっと長いし固いかなと思い「ズーマンズ」はどうでしょう?と提案し、ズーマンズに決まりました。
マーマンAsobiチャンネルは皆○○マンなので、動物園の園長達という意味を込めて造語の「ズーマンズ」が良いかな?と思ったからです。造語の方がエゴサもしやすいですからね!
キャッチコピー
「アニマれ!コスパ最強動物園作り!」というキャッチコピーはマーマンさんが考えました。
私がマーマンさんに「このゲームをYoutubeで配信する際にサムネイルに入れる文言はどんな文言ですか?」と聞き、それをそのままゲームのキャッチコピーにした感じです。
マーマンさんのYoutube動画のサムネイルの文言って凄くセンスがあって、クリックしたくなるものばかりだなぁと感じていたからです。
このサムネイル文言のセンスの良さもマーマンAsobiチャンネルの人気の秘訣だと前々から思ってます…!
実際、惑星バトルNo.1の「ダイスで攻撃!カードで回避!手札が無くても運がある!」だったり、キングダムスピリッツの「勝利の鍵は敗者の魂」だったり、サムネイルの文言が凄く分かりやすくて、チラシとかWebで使わせてくださいとマーマンさんにお願いしてましたw
ルール
手番でやる事
①自分の番になったら山札から1枚引き、手札2枚からどちらか1枚を出す。出した動物カードの効果が発動。
②動物カードの効果でハッピーカード、トラブルカードを引いて効果があれば更に効果発動。
と、非常にシンプルなルールにしました。ラブレターのようなゲームですね。
ハッピー&トラブルカードを引く部分は運要素が強いですが、この動物とハッピー&トラブルの2重で効果が発動する部分で「次は何が起こるんだろう?」と連続する効果のワクワク感を楽しんで頂けたらなと思います。
動物カードの効果のバランス
ゲームを遊ぶ上で一番重要な各動物カード効果は時間をかけて調整しました。
動物ごとの特徴をまとめると下記になります。
ヒヨコ:自分にマイナスは無いが、必ず自分以外が得をする。
カピバラ:必ず自分にマイナスが来て、全員手札バレ。
コアラ:手札バレしてれば得をするが、手札バレが一切ないとキツイ。
アルパカ:手札バレしてれば得するかも。
チンパンジー:手札バレしてれば得するかも。得できれば他者もマイナスにできる。
ゾウ:自分は得をするが手札バレ、来園者マイナスのリスクがある。
ゴリラ:自分は得するし、他者をマイナスにもできるが来園者マイナス、破産脱落のリスクがある。
ライオン:とても自分は得をするが、手札バレ、破産脱落、強制負けのリスクがある。
動物カードの効果、ハッピーカードの効果、トラブルカードの効果の3つで調整しています。
シンプルだけど少し考える要素
シンプル過ぎるとただの運ゲーになってしまう為、少し考える要素も入れています。
どの動物カードが手札になるかは運ですが、どちらを出して効果を使うかは考え所。
動物カードのはコストが書かれており、最後一番コストが高い人は負け。
なので、周りのプレイヤーの出している動物カードにも気を配り、どの動物カードを出すか考えなければなりません。
高コストほどカード効果が良いので、良いのばかり出してると負け(破産)てしまいます。
テストプレイを繰り返してるとそのゲームに慣れてしまい、もっと色々な要素を入れたくなりましたが、そこはグッと我慢。初心者にも遊びやすい「シンプルだけど少し考える」をマーマンさんと死守しながら進めました。
オート大喜利要素
最後ゲームが終わった後にオモシロ要素入れたいねとなり、オート大喜利要素を入れました。
自分が場に出した動物カードとサマリーをくっつけるとあなたの動物園名が完成します!
これはゲーム終了後にSNSにUPしたくなりますね。
組み合わせて面白い言葉になるような言葉をチョイスしました。
イラスト
動物カードのイラスト
イラストはマーマンAsobiチャンネルのマスコットキャラクターを描いている儚栞プロジェクトさんにお願いしました。
各動物の細かな設定はマーマンさんが全て考え、その設定に基づき儚栞プロジェクトさんにイラストを描いていただきました。
その設定は動物カードのフレーバーテキストに書いてあるので是非読んで見て欲しいです!
フレーバーテキストを読むと、動物たちの表情や恰好の意味が分かりますw
ハッピーカード、トラブルカードのイラスト
ハッピーカード、トラブルカードのイラストは私が緩くカワイイ感じを心がけて描きました!
こちらのフレーバーテキストは私が考えてるので、そちらも宜しければ読んでほしいです!
一部マーマンAsobiチャンネル要素も入れたいなとマーニャンとダイニャンが参加していますが、そのイラストだけ儚栞プロジェクトさんにお願いして描いていただきました。
デザイン
ロゴデザイン
ロゴデザインは私が3案作り、マーマンさんとどれが良いか話し合いました。
デザインする上で意識したのはカンタンなゲームなのでポップさ&可愛さがあるロゴです。
カラフルで楽しい感じ、全体的に取っつきやすさなどが出るようにデザインしました。
私とマーマンさんは「案1が良い!」となったのですが、私の妻や子供たちは案2が良いと言い、
マーマンさんの奥様のヨメマンさんも案2が良いとw
マーマンさんとうちら男二人が良いというより、女性や子供が良いという方が絶対に良いに決まっている!となり、案2になりましたw
案2をブラッシュアップし、ロゴが完成しました。
ズーの伸ばし棒の上に★が4つあるのは、「4人までプレイできるよ!」っていう意味が込められてます。
この★も角をトゲトゲさせず丸みを持たせて柔らかい感じを出してます。
Zoo man`sと英語表記も入れた理由はこのロゴデザインだと「ズマンズ」って読む人も居るかなと思い、ズーマンズだよと伝える事も考えて入れてます。
カードデザイン
儚栞プロジェクトさんの動物イラストが魅力たっぷりなので、そのイラストを活かすカードデザインを心がけました。
動物カードは動物がメインでバーンと可愛い感じに、周りのテキストやアイコンはとにかくイラストの可愛さを邪魔しないようにシンプルにしました。
ただ、遊ぶ上でストレスが無いようにコストや効果のテキストは大きめにしました。
フレーバーテキストはオマケなので小さくなっています。
ハッピーカード、トラブルカードのデザインはシンプルで可愛いデザインを意識してデザインしました。
来園者数などゲームで遊ぶ上で大事な所は目立つように、また遊ぶ際の机のスペースをあまり取らないように重ねて置けるレイアウトにしました。
パッケージデザイン
パッケージデザイン用の動物園全体のイラストは儚栞プロジェクトさんに描いていただきました。
箱横はテーブルとかに置くと草の中に動物たちが居るようにしました。
箱裏はカワイイと思ったアルパカをドーンとインパクト重視で入れてみましたw
箱裏は小さいキャラメル箱という事もあり、キャッチコピーを大きくドーンと入れて、後は何を目指すゲームか、どんな事するのか、どんな要素があるのか、を文章で短くまとめて載せました。
最後に
マーマンさんから出るアイデアは最後の動物園名を決めるだったり、動物の細かなフレーバーだったり「いかに人を楽しませるか」という事に特化していて、更に「2人で遊べるルールも作りましょう」とか、「繰り返し遊べる追加ルールを考えましょう」と細かな所にまで気を配っていたので、マーマンAsobiチャンネルの人気の理由が分かった気がしました。
さすがマーマンさん…!
マーマンさんと2人で一生懸命作りましたので、ご購入頂いた方々には是非遊んで楽しい時間を過ごしていただきたいです!
ちなみに…
ありがたい事に想定以上にご購入頂いた方が多く、今は私の手元にもマーマンさんの手元にも在庫は一切なく、購入できない状況です…。
再販の予定もないです。ゴメンナサイ…。